雪とセンターと、3年前

雪、雪、雪。雪雪雪雪雪雪。雪雪雪雪雪雪雪。

私は夕方、雪が降る中を歩いていた。しかも、傘をささずに。天気予報を見ずに出掛けてしまった馬鹿な私は突然の雪にどうすることも出来ず、仕方が無いからマッチ売りの少女よろしく、雪まみれになって歩いた。
グレーのダッフルコートも、赤のマフラーも、みーんな白く染め上げられていく。
ああ、これは腹黒い私が天使のように純粋な心を持った少女に変わるために、神様が与えた試練なのね。
でも、ショウウインドウに映る私の姿は天使というより妖艶な雪女に見える。
いや、雪女というよりもむしろ雪ん子だわ、これじゃ。だって、ダッフルのフードかぶった姿はまるで日本昔話に出てきそうな雪ん子そのものだもの。
だけど、雪ん子の段階で家に辿り着く事が出来て本当によかった。もう少し雪の中に居たら「雪だるま」になっていたよきっと。
スキー場ならともかく、街中で雪だるまになるのだけは流石の私も勘弁。
だって「怪しい人を見かけたら110番」という警察の看板を見た人が、「あっ雪だるまが歩いている！怪しいから110番しよう」なんて言って警察に通報する可能性もあるかもしれないし。
だから本当に雪だるまになる前に家に着くことが出来てよかった。

今日はセンター試験の1日目だったんだね。
私が「センター試験」という単語に過剰反応していた時からもう3年が経つ。（年を取るわけだわ）
私がセンターを受けた3年前は波乱の年だった。
そう、地歴の科目間の得点差が20点を超えたので、得点調整が行われたのよね。
確か地理の平均が77点位で日本史の平均が55点位だった気がする。（一体どういう問題の作り方したんだ？）
日本史受験の私は、調整によって得点が上がると聞いて、どれ位上がるんだろう？もしかしたら10点位上がるのかな？なんて思って少し期待したけど。
結局、3点しか上がらなかった。
結果的には私立大学に進学した私だが、センターの段階では某国立K大学を第一志望としていた。
前年度のセンターの過去問解いたら高得点が取れて、今年もこの調子なら楽なのにな、なんて思っていたけど。
本番の結果は、・・・。物凄く悪いという訳ではないけど、普段はもっと良い点数が取れていたのに、という後悔の念を抱かざるを得ない点数だった。
英語では私が得意としていた筈の表を使った問題で信じられないようなミスをしたり、古文ではなぜか西鶴が出て、混乱したのがそのまま点数に反映されてしまったり・・・。
自己採点した時にセンターの合格判定を3社受けたんだけど、3社とも見事に第一志望のK大学はE若しくはD判定だった。つまり、無謀な挑戦だからやめたほうがいいよ、って言われてしまったのと同じ。
K大学は二次試験もあったけど、苦手な記述問題だった為挽回出来る自信も無く、結局諦めた。さようなら兼六園、さようなら百万石。
私はその後、第二志望の私立大学に（奇跡的に）合格することが出来、現在に至っている。
私にとってセンター試験とは、と聞かれたら・・・今はまだ答えが出ません。

雪、センター試験、3年前・・・。
雪の中を歩いていた私は、ふっとある曲を思い出した。CURIOの「粉雪」。3年前の今頃、ラジオからはこの曲がよく掛かっていた。
実は私はデビュー当時からCURIOが大好きだった。まだ名が知れる前にやっていたオールナイトニッポン(金曜2部)を毎週聞いていた。はがきも毎週書いた。ハガキ職人にならない程度に。(一応ファンとしてふさわしい内容のハガキを書こうと努めたけど、どうしてもハガキ職人に影響されてしまい笑いに走った内容に手を染めつつあった)
「粉雪」でその存在を世に知らしめ、知名度もファンもTV出演も増えたことを嬉しく思うとともに、少し遠くの存在になってしまった様な気もしたけど、私はCURIOの事が相変わらず好きだった。
そんな私が、ある時を境に彼らの曲を全く聞かなく、いや「聞けなく」なってしまった。そう、去年の2月、あの事件を知って以来。私は彼らの曲を「封印」した。
聞きたい、だけど今はVo．NOBの声は聞けない。そんな葛藤を発散するかの様に私はカラオケに行くと決まってCURIOの曲を歌った。
あれからもう少しで1年。今年も「粉雪」の季節がやってきた。窓から見える白い雪が、今、封印を解くことを許しているような気がしてならない。

ああ、今日の日記は随分長くなってしまった。話題が豊富すぎたかも。
実は、今日日記を書くのは2回目。1回目に書いている時、何でだか判らないけど突然日記の画面が消えてしまったの。折角いい感じで書けていたのに。悲しいー。たまにあるんだよね、こういう事が。
それでは、今日はこの辺で。また明日。


おまけ・・・今日こそ見たい番組＊爆笑オンエアバトル(NHK)。面白いと評判だけど今まで1、2回しか見たことないの。